白金高輪の歯医者伊皿子おおね歯科医院。白金高輪駅、泉岳寺駅徒歩5分

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口腔乾燥症(ドライマウス)と虫歯・歯周病の関係 ― 予防と治療のポイント

はじめに

最近「口の中が乾く」「唾液が出にくい」といった悩みを抱える方が増えています。これは 口腔乾燥症(ドライマウス) と呼ばれる症状で、単に不快なだけではなく、虫歯や歯周病を悪化させる大きな要因となります。本コラムでは、ドライマウスの原因や健康への影響、そして予防・治療のポイントについて詳しく解説します。

口腔乾燥症(ドライマウス)とは?

口腔乾燥症とは、唾液の分泌量が低下し、口の中が乾燥する状態を指します。

主な症状

•口の中がネバつく
•舌がひび割れる、口角炎が起きやすい
•味覚の低下
•口臭の悪化
•義歯の装着が不快

ドライマウスの原因

1.加齢

年齢とともに唾液腺の働きが低下する。

2.薬の副作用

降圧薬、抗うつ薬、抗アレルギー薬などにより唾液分泌が抑えられる。

3.全身疾患

糖尿病、シェーグレン症候群、腎疾患などが関与。

4.生活習慣

口呼吸、喫煙、ストレス、脱水など。

唾液の役割と口腔内の健康

唾液は単なる潤滑液ではありません。以下のような重要な役割を担っています。
自浄作用:食べかすや細菌を洗い流す
抗菌作用:細菌の繁殖を抑える
緩衝作用:酸を中和し、虫歯を防ぐ
再石灰化作用:エナメル質を修復する
咀嚼・嚥下の補助:食事をスムーズに行える
この唾液が不足すると、口腔内のバランスが崩れ、さまざまなトラブルを引き起こします。

ドライマウスと虫歯・歯周病の関係

虫歯リスクの増加

唾液が少ないと口の中の酸が中和されにくくなり、虫歯の原因菌が繁殖しやすくなります。特に高齢者では根面う蝕(歯の根元の虫歯)が多発します。

歯周病の進行

唾液の抗菌作用が低下すると歯周病菌が増殖し、炎症が悪化しやすくなります。出血や歯肉の腫れが続き、重度化するリスクが高まります。

口臭の悪化

細菌が増えやすく、揮発性硫黄化合物などのガスが発生しやすいため、強い口臭につながります。

予防のポイント

1.水分補給をこまめに行う

特に高齢者は喉の渇きを感じにくいため注意。

2.キシリトールガムやシュガーレスキャンディー

咀嚼を促すことで唾液分泌を助ける。

3.鼻呼吸を習慣化

口呼吸は乾燥を悪化させる。

4.バランスの良い食事

タンパク質・ビタミン・ミネラルを意識する。

5.禁煙・節煙

タバコは唾液腺の働きを弱める。

歯科医院での治療

•保湿剤・人工唾液の使用
 口腔内ジェルやスプレーで潤いを補う。

•唾液腺マッサージ・MFT(口腔筋機能療法)
 唾液腺を刺激し分泌を促す。

•レーザー治療
 一部の歯科ではレーザーを用いて唾液腺を刺激する方法を導入。

•虫歯・歯周病の早期治療
 乾燥により進行しやすいため、早めの対応が必要。

ご家庭でできるセルフケア

•就寝時に口を閉じやすい環境を整える(加湿器の使用)
•アルコールやカフェインの過剰摂取を控える
•舌や口唇を動かす体操で筋肉を鍛える
•定期的な歯科検診で口腔内の変化をチェック

まとめ

口腔乾燥症(ドライマウス)は、単なる不快症状にとどまらず、虫歯・歯周病・口臭 のリスクを高める重大な要因です。予防には日常の生活習慣改善が欠かせず、必要に応じて歯科医院での専門的な治療を組み合わせることが大切です。
「最近口の中が乾きやすい」と感じたら、早めに歯科医院へご相談ください。

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口腔カンジダ症とは? ― 高齢者に多いお口のトラブルと治療法

はじめに

「口の中がヒリヒリする」「舌が白っぽくなっている」――そんな症状に心当たりはありませんか?それは口腔カンジダ症かもしれません。口腔カンジダ症は、真菌(カビ)の一種であるカンジダ菌が口の中で増殖することで起こる感染症です。特に高齢者や全身疾患のある方で発症しやすく、口腔内の健康や生活の質に大きな影響を与えることがあります。

口腔カンジダ症とは?

口腔カンジダ症は、常在菌であるカンジダ菌が異常に増えて炎症を起こす病気です。健康な人の口の中にも存在しますが、免疫力の低下や唾液量の減少によりバランスが崩れると、症状が現れます。

主な症状

•舌や頬の粘膜に白い苔のような付着物ができる
•口の中がヒリヒリ・灼熱感がある
•味覚異常(味が薄く感じる)
•入れ歯の下が赤くただれる

高齢者に多い理由

1.唾液分泌の低下

加齢や薬の副作用により口腔乾燥が進む。

2.入れ歯の使用

清掃不良や長時間の装着がリスクを高める。

3.全身疾患

糖尿病やがん治療中の患者は免疫力が低下しやすい。

4.栄養状態の不良

ビタミンや鉄分の不足も発症要因になる。

口腔カンジダ症の種類

偽膜性カンジダ症:白い苔状の付着物が特徴
紅斑性カンジダ症:赤くただれたような見た目で、痛みが強い
肥厚性カンジダ症:粘膜が厚く硬くなり、慢性化する

放置するとどうなる?

•食事や会話がつらくなる
•二次感染を起こしやすくなる
•全身状態の悪化を招くこともある(特に免疫力低下時)

治療法

1.抗真菌薬の使用

塗り薬やうがい薬でカンジダ菌を抑制する。

2.義歯の清掃と管理

入れ歯洗浄剤の使用や夜間の取り外しを徹底する。

3.口腔ケアの徹底

歯磨き・舌清掃・うがいを日常的に行う。

4.全身疾患の管理

糖尿病コントロールや免疫抑制治療の調整が必要になる場合も。

予防のポイント

•入れ歯は毎日洗浄し、清潔に保つ
•唾液腺マッサージや水分摂取で乾燥を防ぐ
•栄養バランスの取れた食事を心がける
•定期的に歯科医院で口腔ケアを受ける

当院での対応

伊皿子おおね歯科医院では、高齢者の患者さまに多い口腔乾燥や義歯性口内炎のケアを含め、カンジダ症の早期発見・早期治療に取り組んでいます。定期検診やクリーニングを通じて、再発予防や日常生活でのケア方法についても丁寧にご説明いたします。

よくある質問(Q&A)

Q1. カンジダ症はうつりますか?

通常はうつりませんが、免疫力が低い方では発症リスクがあります。

Q2. どのくらいで治りますか?

軽症なら1〜2週間で改善することが多いですが、全身疾患がある場合は長期的なケアが必要です。

Q3. 繰り返すことはありますか?

入れ歯の管理や生活習慣の改善ができないと再発しやすいです。

まとめ

口腔カンジダ症は、高齢者や免疫力が低下している方に多く見られるお口のトラブルです。早期に治療を受ければ改善しますが、再発予防のためには 日常の口腔ケアと生活習慣の改善 が欠かせません。「口の中がしみる」「舌が白っぽい」と感じたら、早めに歯科医院で相談しましょう。

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発達障害のある子どもの歯科治療はどうする? ― 自閉スペクトラム症などに配慮した歯科ケア

はじめに

発達障害を持つ子どもたちは、歯科治療や定期検診において独特の困難さを抱えることがあります。特に自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、感覚過敏を伴うお子さまの場合、診療室の音・光・匂いといった刺激に強く反応しやすく、歯科通院が大きなストレスになることも少なくありません。
本コラムでは、発達障害児の歯科ケアにおける課題と、歯科医院・家庭双方でできる工夫について解説します。

発達障害児に多い口腔の課題

1.歯みがきが苦手

感覚過敏により歯ブラシの感触を嫌がることがあります。

2.偏食による虫歯リスク

甘い食べ物ややわらかい食品を好む傾向が強く、虫歯になりやすい。

3.歯科通院への抵抗

環境変化に不安を感じやすく、治療や診察を拒否してしまう。

4.口腔習癖の持続

口呼吸や指しゃぶりが長く続き、歯並びに影響することもある。

自閉スペクトラム症(ASD)と歯科ケア

特徴

感覚過敏・環境変化への抵抗・言葉のやり取りの難しさ

配慮のポイント

o治療前に手順を写真やイラストで示す(視覚的支援)
o診療室に慣れる時間を設ける
o治療器具に触れて安心させる

ADHDと歯科ケア

特徴

集中が続かない・衝動的な行動が多い

配慮のポイント

o短時間で完結できる治療計画を立てる
o褒めながら進める
o保護者の同席で安心感を与える

歯科医院での工夫

•静かな診療環境の確保(照明や音の調整)
•初回は「治療」ではなく「慣れる」ことを目的にする
•定期検診を細かく区切り、無理なく通えるリズムを作る
•保護者との連携で、事前に「できること・苦手なこと」を共有

ご家庭でできる工夫

•毎日の歯みがきを短時間から始める
•音楽や遊びを取り入れて「楽しい習慣」にする
•歯みがきの絵本や動画を活用する
•通院前に「今日は○○をするよ」と予告して安心させる

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、発達障害のあるお子さまも安心して通えるように以下のような工夫を行っています。
•スマイルキッズプログラムを通じて、お子さまのペースに合わせた定期管理
•診療に慣れるステップを大切にし、初回から無理に治療を行わない
•矯正を専門とする女医が在籍しており、歯並びや咬合の問題についても安心して相談可能
•保護者の方と十分にコミュニケーションを取り、治療方針を一緒に考える体制

まとめ

発達障害児の歯科ケアは、一般的な子どもよりも少し工夫が必要ですが、決して不可能ではありません。
「慣れること」「安心できること」を第一に考え、歯科医院と家庭が連携することで、お子さまの口腔の健康は守ることができます。

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小児の受け口はどう治す? ― 下顎前突の特徴と治療のタイミング

はじめに

「子どもの噛み合わせが逆になっているけど、このまま成長すれば治るのでは?」
受け口と呼ばれる 下顎前突(かがくぜんとつ) は、成長とともに改善することもありますが、多くの場合は放置すると噛み合わせや発音、見た目に悪影響を及ぼします。今回は、小児の下顎前突の特徴と、治療を始める適切なタイミングについて解説します。

下顎前突(受け口)とは?

下顎前突とは、下の前歯が上の前歯よりも前に出てしまう噛み合わせのことを指します。

特徴

•噛んだときに下の歯が前に出る
•食べ物を噛みにくい
•発音が不明瞭になることがある
•下顎が強調される見た目になる

主な原因

下顎前突にはさまざまな要因が関与します。
•骨格的要因:遺伝により下顎が大きく成長しやすい
•歯列の要因:上の歯が内側に傾斜、下の歯が前方へ傾斜している
•口腔習癖:舌突出癖、口呼吸、頬杖など
•早期の乳歯喪失:永久歯の生え方に影響することもある

放置した場合のリスク

•食べ物を噛み砕く効率が悪くなる
•サ行・タ行の発音に影響が出る
•前歯をぶつけやすく、破折のリスクが高まる
•下顎の突出による見た目のコンプレックス

自然に治るケースと治らないケース

•自然に改善する場合:乳歯列期に見られる軽度の受け口は、成長とともに改善することがある
•自然に治らない場合:骨格的な要因が強い場合や、学童期に入っても改善が見られない場合は治療が必要

治療のタイミング

1.乳歯列期(3〜5歳)

この時期に受け口が見られる場合、成長によって改善することもありますが、長く続く場合は一度相談を。

2.混合歯列期(6〜12歳)

最も治療効果が期待できる時期。顎の成長を利用してバランスを整えることが可能です。

3.永久歯列期(中学生以降)

永久歯が生え揃うと、歯列矯正が中心になります。重度の骨格的受け口は成人後に外科的矯正が必要になることもあります。

歯科医院での治療法

•機能的矯正装置:成長期に下顎の位置を調整
•拡大床・マウスピース型矯正装置:歯の位置や顎の成長をコントロール
•MFT(口腔筋機能療法):舌や唇の使い方を改善し、悪習癖をなくす
•ワイヤー矯正・マウスピース矯正:永久歯列で行う本格矯正

ご家庭でできる工夫

•頬杖や口呼吸などの習癖をやめさせる
•舌の正しい位置を意識させる(スポットポジション)
•姿勢を正す
•定期的な歯科検診を欠かさない

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、スマイルキッズプログラムを通じて成長段階に応じた噛み合わせのチェックを行っています。必要に応じてMFTを取り入れ、習癖の改善から矯正治療まで一貫してサポート可能です。また、矯正を専門とする女医が在籍しているため、歯並びや噛み合わせの不安も安心してご相談いただけます。

まとめ

小児の下顎前突(受け口)は、軽度であれば自然に治ることもありますが、多くの場合は早期の歯科相談が必要です。
治療のタイミングを逃さず、成長期を活かした対応を行うことで、将来的な外科的治療のリスクを減らすことができます。
「受け口かもしれない」と感じたら、ぜひ一度歯科医院へご相談ください。

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子どもの爪かみ癖・口唇かみ癖 ― 歯並びやお口の健康への影響と改善法

はじめに

「子どもが爪をかむクセが治らない」「下唇をいつも噛んでいるけど大丈夫?」
このような習慣は“口腔習癖”の一つであり、放置すると歯並びや歯ぐき、さらには発音にまで影響を及ぼすことがあります。

爪かみ癖とは?

爪かみ癖(咬爪癖:こうそうへき)は、ストレスや緊張のはけ口として無意識に行われることが多い習癖です。

起こりやすい影響

•前歯が削れて短くなる
•前歯が出っ歯気味になる
•歯ぐきや爪の周りに炎症が起きやすい

口唇かみ癖とは?

口唇かみ癖は、上下の唇を無意識に噛む習慣のことです。

起こりやすい影響

•上下の前歯の噛み合わせにズレが生じる
•出っ歯(上顎前突)や受け口(下顎前突)の原因になる
•唇の炎症や口内炎を繰り返す

ご家庭で気づけるサイン

•爪がいつも短くギザギザになっている
•下唇や上唇に噛んだ跡がある
•前歯がすり減っている
•歯並びが徐々に前突気味になってきている

歯科医院での対応

1.定期検診での観察

歯や歯ぐきに負担がかかっていないかをチェックします。

2.習癖改善のアドバイス

爪かみや唇かみの代わりに、安心できる行動を推奨。

3.矯正治療・MFT

歯並びに影響が出ている場合は、矯正治療や口腔筋機能療法を組み合わせて改善を目指します。

ご家庭でできる工夫

•爪を短く清潔に整える(かみ癖のきっかけを減らす)
•手遊びやストレス発散の方法を見つける
•保護者が気づいたときは叱らず優しく声かけをする
•姿勢や口呼吸の改善もあわせて意識する

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、スマイルキッズプログラムで定期的にお子さまの口腔習癖を確認しています。必要に応じてMFT(口腔筋機能療法)を導入し、習癖の改善をサポート。また、矯正を専門とする女医が在籍しているため、歯並びや噛み合わせの変化も安心してご相談いただけます。

まとめ

爪かみ癖や口唇かみ癖は、単なるクセと思われがちですが、放置すると歯並びや口腔機能に悪影響を与えることがあります。
気になる習慣がある場合は、ぜひ早めに歯科医院でご相談ください。

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子どもの前歯が白い…これって虫歯? ― 早期脱灰(乳歯の白濁)に注意

はじめに

子どもの歯を見て、「前歯が白く濁って見える」「虫歯ではなさそうだけれど気になる」と感じたことはありませんか?
このような状態は早期脱灰(そうきだっかい)と呼ばれ、虫歯の一歩手前のサインです。放置すると本格的な虫歯へ進行する可能性があるため、早期発見と予防がとても大切です。

早期脱灰(乳歯の白濁)とは?

早期脱灰とは、歯の表面のエナメル質からカルシウムやリンが溶け出し、白く濁ったように見える状態のことです。

•「ホワイトスポット」とも呼ばれる
•初期虫歯のサイン
•前歯の歯ぐき近くに出やすい

この段階では穴は開いていないため、適切なケアで回復できる可能性があります。

白濁が起こる原因

乳歯に白濁が現れる背景には、いくつかの要因があります。

•歯みがき不足でプラークが付着する
•甘い飲み物や間食が多い(ダラダラ食べ)
•夜間の授乳や哺乳瓶使用が続く
•フッ素不足で歯の再石灰化が十分に行われない

とくに夜間授乳は唾液の分泌が減るため、虫歯菌が活動しやすくなり要注意です。

早期脱灰と虫歯の違い

「白濁=虫歯」ではありませんが、放置すると虫歯に進行します。状態ごとの違いは次の通りです。

早期脱灰:歯が白く濁って見える。痛みはない。ケア次第で回復可能。
初期虫歯:白から茶色・黒に変色。軽いしみる症状。歯科で予防処置が必要。
進行した虫歯:穴が開いたり歯が欠けたりする。痛みや腫れが出て治療必須。

ご家庭で気づけるサイン

次のような状態を見つけたら、早めに歯科で相談しましょう。

•歯が「白くマット」な感じになっている
•歯ぐき近くに白い帯のような模様がある
•歯の透明感がなくなった
•食べるのを嫌がる、機嫌が悪いことがある

歯科医院での対応

歯科医院では、早期脱灰の段階で以下のような予防処置を行います。

•フッ素塗布でエナメル質を強化する
•ブラッシング指導で仕上げ磨きの方法を伝える
•シーラントで奥歯の溝を保護する
•食習慣の改善アドバイス

定期的なチェックにより、虫歯への進行を防ぐことができます。

ご家庭でできる予防法

日常生活の中でできる工夫も大切です。

•毎日の仕上げ磨きを保護者が行う
•夜間授乳後はガーゼで歯を拭く
•甘い飲み物は控え、時間を決めて与える
•フッ素入り歯みがき剤を使用する
•定期検診を受ける

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、スマイルキッズプログラムを通じて乳歯の生え始めから永久歯への交換期までを丁寧にサポートしています。
矯正を専門的に行う女医も在籍しており、歯並びや咬合を含めた総合的な管理が可能です。

まとめ

「子どもの歯が白く濁っている」場合、それは虫歯の入口である 早期脱灰 のサインかもしれません。
ご家庭でのケアと歯科医院での予防処置を組み合わせることで、大切な乳歯を守ることができます。
少しでも気になる変化があれば、ぜひ早めにご相談ください。

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子どもの出っ歯は自然に治る? ― 上顎前突の原因と歯科での治療法

はじめに

「うちの子は出っ歯気味だけど、成長とともに治るのでは?」
このような相談は小児歯科や矯正歯科でよく聞かれます。出っ歯と呼ばれる状態は、医学的には 上顎前突(じょうがくぜんとつ) といい、放置すると噛み合わせや発音、見た目のコンプレックスにつながることがあります。

上顎前突(出っ歯)とは?

上顎前突とは、上の前歯や上顎全体が前に突き出している状態を指します。
•見た目で「出っ歯」と気づかれることが多い
•噛み合わせが悪くなりやすい
•口呼吸や発音に影響することもある

主な原因

上顎前突には複数の要因が関係しています。

1.骨格的要因

遺伝や成長バランスの影響で、上顎が大きく前に出ている。

2.歯の位置による要因

上の前歯が前方に傾斜している。

3.口腔習癖

指しゃぶり、舌突出癖、口呼吸などが長期間続くと前歯が押し出される。

放置した場合のリスク

•前歯をぶつけやすく、破折や外傷のリスクが高い
•噛み合わせが悪くなり、奥歯に過度の負担がかかる
•発音が不明瞭になりやすい(特にサ行・タ行)
•見た目のコンプレックスが生じ、心理的な影響を与えることもある

自然に治ることはある?

軽度の上顎前突であれば、成長過程で改善する場合もあります。
しかし、骨格的な要因や強い習癖によるものは自然治癒が難しく、早期の歯科相談が推奨されます。

歯科医院での治療法

1.MFT(口腔筋機能療法)

 舌や唇の使い方を改善し、前歯への余計な力を防ぐ。

2.小児矯正(Ⅰ期治療)

 成長期に顎のバランスを整える。取り外し式の装置を用いることが多い。

3.本格矯正(Ⅱ期治療)

 永久歯が生え揃った段階で、ワイヤー矯正やマウスピース矯正を行う。

ご家庭でできる工夫

•指しゃぶりや舌突出癖を早めにやめさせる
•鼻呼吸を促し、口呼吸を改善する
•正しい姿勢を意識させる
•定期的な歯科検診を受ける

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、スマイルキッズプログラムを通じて乳歯期から永久歯列への移行を継続的に管理しています。必要に応じてMFTを取り入れ、口腔習癖の改善からサポートします。また、矯正を専門的に行う女医が在籍しており、上顎前突をはじめとする歯並びの相談に安心して対応できる体制を整えています。

まとめ

上顎前突(出っ歯)は「そのうち治る」と放置してしまうケースが多いですが、実際には放置することでリスクが高まることがあります。
家庭での工夫と歯科医院での早期対応を組み合わせることで、改善や進行予防が可能です。
お子さまの歯並びに不安を感じたら、ぜひ早めにご相談ください。

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子どもの歯に白い斑点があるのはなぜ? ― エナメル質形成不全の原因と対策

はじめに

お子さまの歯を見て、「白い斑点がある」「歯の色が黄色っぽい」と気になったことはありませんか?
これは「エナメル質形成不全」という歯の発育異常かもしれません。放置すると見た目だけでなく、虫歯のリスクが高まることもあるため注意が必要です。

エナメル質形成不全とは?

歯の表面を覆うエナメル質が、何らかの原因で十分に形成されなかった状態を指します。

•白や黄色、褐色の斑点が現れる
•表面がざらついていることもある
•永久歯に多く見られるが乳歯でも起こる

この状態の歯は、正常な歯に比べて脆く、虫歯になりやすい特徴があります。

主な原因

エナメル質形成不全の背景には複数の要因が関わっています。

1.全身的要因

o妊娠中や幼少期の栄養不足
o高熱を伴う病気や感染症
o低体重や早産

2.局所的要因

o外傷(乳歯の打撲が永久歯に影響)
o乳歯の虫歯による感染の波及

3.遺伝的要因

oエナメル質形成不全症(遺伝性)

ご家庭で気づけるサイン

•前歯に白い斑点がある
•奥歯が黄色っぽく、他の歯と色が違う
•歯の表面がざらついていてツヤがない
•一部が欠けやすい

放置するとどうなる?

エナメル質形成不全をそのままにすると、以下のリスクがあります。
•虫歯になりやすい
•歯が欠けてしまう
•見た目のコンプレックスになる
•噛み合わせや発音に影響が出ることも

歯科医院での対応

フッ素塗布:エナメル質を強化
シーラント:奥歯の溝をコーティング
コンポジットレジン修復:白い詰め物で見た目を改善
クラウン(被せ物):重度の場合に適応
定期検診で進行を防ぐ

ご家庭でできる予防法

•毎日の仕上げ磨きを徹底する
•フッ素入り歯みがき剤を使用
•間食や甘い飲み物を控える
•定期検診を欠かさない

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、スマイルキッズプログラムを通じて乳歯から永久歯への生え変わりを継続的に観察しています。
また、矯正を専門に行う女医も在籍しており、歯並びや咬合を含めた総合的なケアを行っています。

まとめ

「子どもの歯に白い斑点がある」と感じたら、それは エナメル質形成不全 のサインかもしれません。
早めに歯科で診断を受け、適切なケアを行うことで、虫歯や将来のトラブルを防ぐことができます。

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子どもの歯ぐきが腫れるのはなぜ? ― 思春期性歯肉炎と若年性歯周炎に注意

はじめに

「歯周病は大人の病気」と思っていませんか?
実は、子どもにも歯周病は起こります。特に思春期にみられる「思春期性歯肉炎」や、進行が早い「若年性歯周炎」は注意が必要です。早期に気づき、予防・治療することが大切です。

小児歯周病とは?

小児歯周病とは、成長期にある子どもや若年者に発症する歯周疾患の総称です。大きく分けると以下の二つが代表的です。

1.思春期性歯肉炎

思春期のホルモン変化によって歯ぐきが炎症を起こしやすくなる病態。

2.若年性歯周炎

 10代から20代前半にかけて発症しやすい、進行の早い歯周炎。

思春期性歯肉炎とは?

•発症年齢:10〜15歳前後に多い
•原因:ホルモンバランスの変化(エストロゲン・アンドロゲン)が歯ぐきの炎症を助長
•症状:歯ぐきの赤み・腫れ・出血しやすさ

この時期は歯列矯正を受けている子どもも多く、装置によって清掃が難しいことが重なりリスクが高まります。

若年性歯周炎とは?

•発症年齢:思春期〜20代前半
•特徴:進行が非常に早く、短期間で歯の動揺が起こることもある
•原因:細菌感染に加え、免疫反応の異常や遺伝的素因が関与
•症状:歯ぐきの強い炎症、膿が出る、歯がグラグラする

放置すると成人前に歯を失うこともあり、早期診断が重要です。

ご家庭で気づけるサイン

•歯磨きで毎回出血する
•歯ぐきが赤く、腫れぼったい
•口臭が強い
•歯が伸びて見える(歯ぐきが下がっている)

こうした変化を見つけたら早めに歯科を受診しましょう。

歯科医院での対応

•プラークコントロール(歯石除去・クリーニング)
•ブラッシング指導
•矯正治療中の場合は清掃補助具の活用
•重度の若年性歯周炎では、抗菌療法や外科処置を行うことも

ご家庭でできる予防法

•毎日の正しい歯磨き(仕上げ磨きは小学校高学年まで継続)
•間食や甘い飲み物の管理
•定期的な歯科検診で早期発見
•思春期の時期は特に口腔衛生を意識する

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、スマイルキッズプログラムを通じて乳歯期から永久歯列期までの口腔状態を継続的に管理しています。
また、矯正を専門に行う女医が在籍しており、歯並びや矯正装置による清掃困難にも配慮した指導が可能です。

まとめ

小児歯周病は見逃されやすい病気ですが、将来の歯の健康に直結します。
思春期性歯肉炎や若年性歯周炎を早期に発見し、適切なケアを行うことで、大切な永久歯を守ることができます。
「子どもの歯ぐきが赤い」「出血しやすい」と感じたら、ぜひ早めに歯科医院にご相談ください。

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子どもの指しゃぶりや舌突出癖はいつまで大丈夫? ― 歯並びや発音への影響と治療法

はじめに

「うちの子はまだ指しゃぶりをしているけど大丈夫?」「舌を前に押し出す癖があるけれど、歯並びに影響しない?」
このような心配は、多くの保護者が抱える悩みです。指しゃぶりや舌突出癖は“口腔習癖”と呼ばれ、成長期の歯や顎、発音に影響を与える可能性があります。

指しゃぶりとは?

指しゃぶりは乳児期には自然な行為ですが、4歳以降も続くと歯並びや顎の発達に影響することがあります。

影響する可能性のある歯並びの問題

•開咬(前歯が閉じない状態)
•上顎前突(出っ歯)
•歯列不正(デコボコの歯並び)

舌突出癖とは?

舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)は、飲み込むときや安静時に舌を前に突き出す習癖です。

•前歯の間に舌を押し当てる
•サ行・タ行の発音が不明瞭になる
•開咬や出っ歯の原因になる

矯正治療をしても舌突出癖が残っていると、歯並びが後戻りしやすいのが特徴です。

いつまでなら自然?

指しゃぶり

3歳頃までは自然に減少することが多い

舌突出癖

乳幼児期の一時的な動きは正常だが、学童期以降も続く場合は要注意

ご家庭で気づけるサイン

•指しゃぶりを4歳以上でもしている
•飲み込むときに舌が前に出ている
•前歯が閉じない(開咬)
•サ行の発音が「シャ行」に近い

歯科医院での対応

定期検診でのチェック
歯並びや咬合の状態を観察し、必要に応じてレントゲンで確認します。

MFT(口腔筋機能療法)

舌や唇の筋肉の使い方をトレーニングし、正しい嚥下や発音を習得します。

矯正治療

習癖によって乱れた歯並びを整える。舌突出癖がある場合はMFTと併用が重要。

ご家庭でできる工夫

•指しゃぶりは「やめなさい」と叱らず、代わりの安心行動を与える
•舌の位置を意識する練習(舌を上顎のスポットに置く)
•姿勢や口呼吸の改善もあわせて意識する

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、スマイルキッズプログラムを通じて定期的にお子さまの口腔習癖や歯並びをチェックしています。必要に応じてMFT(口腔筋機能療法)を取り入れ、習癖の改善をサポートしています。また、矯正を専門的に行う女医が在籍しているため、歯並びや噛み合わせについても安心してご相談いただけます。

まとめ

指しゃぶりや舌突出癖は、成長とともに自然に消えることもありますが、長く続くと歯並びや発音に影響を与える習癖です。
早めに気づき、家庭での工夫と歯科での専門的な対応を組み合わせることで、健やかな口腔発達をサポートできます。

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