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「歯の萌出異常」とは? ― 気づきにくいサインと早期対応の重要性

はじめに

お子さまの歯の生え方を見て、「なんだか左右で違う」「前歯の位置が変?」といった違和感を覚えたことはありませんか?歯の生え方には個人差がありますが、中には“萌出異常(ほうしゅついじょう)”という、歯の発育や生える位置に問題があるケースも存在します。このコラムでは、歯の萌出異常についての基礎知識から、その影響、歯科医院での対応方法について詳しく解説します。

歯の萌出異常とは?

歯の萌出異常とは、乳歯や永久歯が本来の位置・時期に正しく生えてこない状態を指します。正常なタイミングより著しく遅れたり、違う場所に生えたりすることで、歯列や噛み合わせ、発音などに悪影響を及ぼすことがあります。

具体的には以下のような種類があります:

萌出遅延:生えるべき時期になっても歯が出てこない
異所萌出:本来とは異なる場所や方向に歯が生えてくる
埋伏歯:骨の中に埋まったままで生えてこない歯
過剰歯・先天欠如歯:本数が多い/少ないことによる萌出異常

原因は?

歯の萌出異常の原因は多岐にわたります。

遺伝的要因:親子で同じような異常が見られることもあります
外傷:乳歯をぶつけたことによる発育への影響
過剰歯や癒合歯:他の歯の異常が影響する場合
骨や歯茎の厚み・構造の個人差
顎の成長不足や、口腔習癖(指しゃぶり・舌突出癖)などの影響

気をつけたいサイン

次のような様子が見られる場合、萌出異常が疑われます。

・左右で歯の生え方や順番に違いがある
・乳歯が抜けたのに何ヶ月も永久歯が生えてこない
・斜めに生えている、歯の向きがおかしい
・乳歯がグラグラしないのに、隣に新しい歯が顔を出している
・「歯が足りない/多い」ように見える

歯科医院での診断と対応

萌出異常の判断には、視診だけでなくレントゲン検査が重要です。骨の中の歯の位置や方向、永久歯の有無、過剰歯の存在などを確認することで、適切な治療方針が立てられます。
対応方法は以下の通りです:

経過観察:自然に正しい位置へ移動することもあるため、定期検診が重要
抜歯:乳歯の晩期残存や過剰歯などが原因の場合、抜歯により永久歯の萌出を促す
矯正治療:永久歯の位置異常や歯列不正に対し、矯正専門医による誘導が必要なこともあります

当院の取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、スマイルキッズプログラムを通して、お子さまの歯の生え変わりの過程を丁寧にモニタリングしています。乳歯列期から永久歯列期への移行期における小さな変化を見逃さないことが、萌出異常の早期発見・早期対応につながります。
また、当院には矯正専門の女性ドクターが在籍しており、必要に応じて矯正相談や治療もご案内しています。

まとめ

歯の萌出異常は、放っておくと歯並びや噛み合わせ、さらには発音や口元の印象にも影響を及ぼすことがあります。しかし、早期に発見し適切な対応を行えば、多くの問題は未然に防げます。
「ちょっとおかしいかな?」と思ったら、迷わず歯科医院にご相談ください。お子さまの成長に合わせた丁寧なサポートで、健やかな口腔発達を一緒に育んでいきましょう。

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