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赤ちゃんから12歳までに気をつけたい歯の健康 ― 成長段階に応じたケアと注意点

子どもの歯の健康は、将来の口腔環境だけでなく、全身の健康や生活の質にも大きく影響します。乳歯が生え始める赤ちゃんの時期から、永久歯がそろい始める学童期まで、それぞれの段階に応じたケアや注意点を知っておくことがとても大切です。
このコラムでは、赤ちゃんから12歳くらいまでの子どもの歯の発達や、それぞれの時期に気をつけたいポイント、家庭でのケア方法について詳しく解説します。

【乳児期】生後6か月〜2歳ごろまで:乳歯のはじまり

■ 乳歯の萌出とケアのスタート
赤ちゃんの乳歯は、生後6か月ごろから下の前歯から順に生え始めます。2歳半〜3歳頃には、上下合わせて20本の乳歯がそろいます。この時期は歯が生え始めたばかりで、虫歯になりやすいイメージは少ないかもしれませんが、実は“予防のスタート地点”として非常に重要な時期です。
■ 注意すべきこと
•歯が生えたらすぐに歯磨き習慣を始めましょう。
最初はガーゼなどで拭き取るだけでもOKですが、徐々に乳児用歯ブラシに慣れさせましょう。
•哺乳瓶の使用には注意を。
長時間哺乳瓶でミルクやジュースを飲ませると、「哺乳瓶う蝕」と呼ばれる虫歯の原因になります。就寝中の飲み物は白湯や水がベストです。
•フッ素入り歯みがき剤は少量から。
年齢に応じて適切な量を使い、仕上げ磨きの後にうがいの練習も徐々に始めましょう。

【幼児期】3歳〜5歳ごろ:乳歯がそろい、虫歯リスクが高まる時期

■ 歯みがきの習慣づけと保護者のサポートが鍵
この時期はすべての乳歯が生えそろい、食事の内容も大人に近づいてきます。一方で、自分での歯みがきがまだ不十分なため、保護者の仕上げ磨きがとても重要になります。
■ 注意すべきこと
•仕上げ磨きは小学校入学前まで続けるのが理想。
歯ブラシが届きにくい奥歯や歯と歯の間は特に虫歯になりやすいため、大人の目と手でしっかりケアすることが必要です。
•定期的な歯科検診で虫歯予防を。
虫歯ができやすい時期のため、歯科医院での定期検診やフッ素塗布を受けることで、予防意識を高めることができます。
•間食の与え方にも工夫を。
甘いおやつやジュースをダラダラ摂取すると、虫歯のリスクが高まります。時間を決めて与えることがポイントです。

【学齢期前半】6歳〜8歳ごろ:乳歯と永久歯の“混合歯列期”

■ 生え替わりの時期、トラブルが起こりやすい
この時期は、乳歯が抜けて永久歯に生え替わり始める重要な時期です。特に「6歳臼歯」と呼ばれる奥歯は、乳歯の奥に新しく生えてくるため見落とされやすく、虫歯になりやすい歯のひとつです。
■ 注意すべきこと
•生えたばかりの永久歯は虫歯に弱い。
表面が未成熟で酸に弱く、歯ブラシも届きにくいため、フッ素塗布や歯科医院でのシーラント(奥歯の溝を埋める処置)などが有効です。
•歯並びのチェックも重要に。
乳歯の早期脱落や、指しゃぶり、口呼吸などが原因で歯並びや咬み合わせに悪影響を及ぼすことがあります。必要に応じて矯正歯科での相談も検討しましょう。
•自分で磨けるようサポートを。
6歳ごろからは自立心も育ちますが、まだ磨き残しも多いため、引き続き保護者のチェックや仕上げ磨きが大切です。

【学齢期後半】9歳〜12歳ごろ:永久歯列への移行と自立の時期

■ 歯並びやかみ合わせが完成に近づく
この時期には多くの永久歯が生えそろい、乳歯との交代がほぼ完了します。口腔内は大人に近づいていきますが、成長期ならではの歯列の変化や清掃不良が原因で、トラブルが起きることも少なくありません。
■ 注意すべきこと
•永久歯の虫歯や歯肉炎に注意。
特に奥歯は生えた直後に虫歯になりやすく、歯ぐきの炎症(小児性歯肉炎)も起こりやすいため、歯磨きの精度を高める必要があります。
•矯正のタイミングを見極める。
もし歯並びやかみ合わせに問題がある場合は、この時期に矯正治療を始めることで、歯を抜かずに対応できることもあります。
•生活習慣の見直しも重要。
間食の回数や食事の姿勢、噛む回数なども、歯や顎の発育に関係します。親子でバランスの良い生活習慣を心がけましょう。

年齢にかかわらず大切なこと

● フッ素で歯を強くする
歯科医院での定期的なフッ素塗布に加え、フッ素配合の歯みがき剤を日常的に使用することで、虫歯に強い歯を育てることができます。年齢に応じた濃度・使用量については歯科医に相談すると安心です。
● 歯医者を“こわくない場所”に
子どものうちから定期的に通院していれば、いざ虫歯になったときも恐怖感なく治療を受けることができます。定期検診は「歯を削る場所」ではなく、「歯を守る場所」として慣れさせることが大切です。
● スマイルキッズプログラムでの継続的なサポート
当院では、お子さまの成長に合わせた予防・管理を行うために、「スマイルキッズプログラム」を導入しています。定期検診のたびに、年齢や発育段階に応じて以下のようなサポートを行います:
•歯並びや顎の発達状況のチェック
•仕上げ磨きやセルフケア指導
•食生活や習癖に関するアドバイス
•歯科への慣れと継続的な通院習慣の育成
このように、単に虫歯を「見つける」だけでなく、**「育てる予防」**を意識した包括的なサポートを実施しており、将来的なトラブルの未然防止につなげています。詳しくは当院ホームページ(スマイルキッズプログラムの詳細はこちら)をご覧ください。
● 矯正の専門医(女医)による安心の相談体制
お子さまの歯並びや噛み合わせについて不安を感じた場合もご安心ください。当院には矯正治療を専門とする女性歯科医師が在籍しており、保護者の目線に寄り添った丁寧な診療を行っています。
歯並びのチェックだけでなく、「矯正はいつ始めたらいいの?」「抜歯は必要?」「費用はどのくらい?」といったよくあるお悩みにも、専門的な視点からやさしくご説明します。将来的な矯正治療を検討するうえでも、早期のご相談が重要です。ぜひお気軽にお尋ねください。

おわりに ― 歯の健康は“親子の二人三脚”で守る

子どもの歯の健康は、単に虫歯を防ぐだけでなく、咀嚼力・発音・顔の成長・全身の栄養状態などにも深く関係します。そのため、毎日の歯みがきや食生活の管理、定期的な歯科受診は、将来の健康への大きな投資といえるでしょう。
子ども一人ではまだ十分なケアができないからこそ、保護者の関わりと見守りが何より大切です。そして、歯科医院もそのパートナーとして、子どもの成長段階に応じたアドバイスとサポートを行っています。
乳歯の1本目が生えたときから、永久歯がそろう12歳ごろまで。それぞれのタイミングで、適切なケアと習慣づけをしていくことが、健やかな未来の笑顔につながっていくのです。

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