セファロ分析とは? ――横顔レントゲンでわかる成長予測
はじめに
小児矯正のカウンセリングで、
「セファロ撮影を行います」と言われたことはありませんか?
「普通のレントゲンと何が違うの?」
「撮ると何が分かるの?」
「子どものうちに必要?」
このような疑問を持たれる保護者の方は少なくありません。
セファロは、
歯並びの“現在”を見るだけでなく、“未来”を予測するための検査です。
今回は、矯正治療において欠かすことのできないセファロ分析の役割を分かりやすく解説します。
セファロとは何か?
セファロ(Cephalogram)とは、頭部X線規格写真のことです。
顔を横から撮影し、
•骨格
•顎の位置
•歯の傾き
•成長方向
などを数値として評価できる、矯正歯科特有の検査方法です。
なぜ普通のレントゲンではダメなの?
虫歯の検査や一般的な診断で撮影するレントゲンは、主に歯や根の状態を見るためのものです。
一方セファロは、
•骨格のバランス
•上下の顎の前後関係
•成長の方向性
など、矯正治療の設計に必要な情報を得るためのものです。
見る目的がまったく異なるのです。
セファロで分かること
① 上顎と下顎の位置関係
出っ歯や受け口が、
歯の問題なのか、骨格の問題なのかを判断できます。
② 成長のパターン
顎が
•前に伸びやすいのか
•下方向に伸びやすいのか
•バランスよく発育しているか
を読み取ることができます。
③ 歯の傾き
歯並びの悪さが、
•スペース不足によるものか
•傾きによるものか
の判断材料になります。
④ 将来起こり得る変化
成長が進むと、
•受け口が強くなる
•出っ歯が目立つ
•顎のズレが大きくなる
といった予測が立てられることもあります。
成長予測がなぜ重要?
小児矯正は「今」だけを見る治療ではありません。
数年後、十数年後の姿を見据えて治療のタイミングや方法を決めていきます。
そのため、
•将来どう成長するか
•どの時期に介入するのが最適か
を判断するセファロ分析は非常に重要になります。
見た目だけでは判断できない理由
ぱっと見て歯並びが整っていても、
•内部の骨格バランスが崩れている
•今後ズレが大きくなる
•成長とともに問題が顕在化する
というケースもあります。
セファロは、目に見えないリスクを見つける検査でもあります。
セファロ分析はどのように行う?
撮影した画像に対して、
•特定の点
•基準となるライン
•角度
•距離
を計測し、平均値と比較します。
これにより、医学的根拠のある診断が可能になります。
経過観察でも活躍する
セファロは一度撮って終わりではありません。
定期的に撮影することで、
•成長が予測通り進んでいるか
•治療の効果が出ているか
•計画の修正が必要か
を客観的に評価できます。
被ばくは大丈夫?
保護者の方が心配されるポイントのひとつです。
セファロの被ばく量は非常に少なく、医療上の必要性と比較すると十分に安全性が確保されている検査とされています。
もちろん、必要な場合にのみ撮影します。
セファロがあることで何が変わる?
•勘や経験だけに頼らない
•科学的根拠に基づいた治療計画
•将来のリスクを見越した判断
これらが可能になります。
言い換えれば、成功率を高めるための地図のような存在です。
こんな場合に特に重要
•受け口が疑われる
•出っ歯が目立つ
•顎のズレがある
•成長による悪化が心配
といったケースでは、セファロ分析が治療方針を左右することもあります。
まとめ
•セファロは横顔から骨格と成長を評価する検査
•歯だけでなく顎のバランスが分かる
•将来予測に欠かせない
•科学的根拠に基づく診断ができる
•小児矯正のタイミング判断に重要
歯並びは「今きれいかどうか」だけでは判断できません。
大切なのは、これからどう変化していくかです。
その未来を読み解く大切な手がかりが、セファロ分析なのです。
2026年2月19日 カテゴリ:未分類


