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口唇閉鎖不全と睡眠障害 ― いびきや無呼吸につながるリスク

はじめに

「うちの子はいつも口が開いて寝ている」「いびきが気になる」――そんなお悩みを抱えるご家庭は少なくありません。実は、日中に口を閉じられない 口唇閉鎖不全 は、睡眠時にも大きな影響を及ぼします。口が開いたまま眠ると、いびきや無呼吸を引き起こすリスクが高まり、子どもの発育や大人の健康にも悪影響を及ぼすことがわかっています。

口唇閉鎖不全とは?

口唇閉鎖不全とは、安静時に上下の唇がしっかり閉じられない状態を指します。

・常に口が半開き
・口呼吸になりやすい
・唇や口周りの筋肉が弱い

この状態が続くと、口腔内の乾燥や歯並びへの影響だけでなく、睡眠の質にも深刻な影響を与えます。

口唇閉鎖不全と睡眠の関係

いびきとの関係

口を開けて眠ることで舌が後方に落ち込みやすくなり、気道が狭まります。その結果、空気の通り道が振動して いびき が発生します。

無呼吸との関係

さらに重度になると、空気の流れが一時的に止まる 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS) を引き起こす可能性があります。特に子どもの場合、顎や気道の発育が未成熟であるため、口唇閉鎖不全がリスクを高めると考えられています。

睡眠障害が与える影響

子ども:学習能力の低下、集中力不足、発育不良
大人:日中の眠気、高血圧、心疾患リスクの増加、生活習慣病との関連
共通:免疫力の低下、口腔乾燥による虫歯・歯周病リスク増加

口唇閉鎖不全が睡眠障害につながるメカニズム

唇が閉じない → 口呼吸になる
舌が気道を塞ぐ → いびきや無呼吸が起こる
酸素不足 → 脳や身体に負担

成長や健康に悪影響

この悪循環を断ち切るには、口唇閉鎖不全の改善が重要です。

治療と改善方法

歯科医院での対応

MFT(口腔筋機能療法)
唇や舌の筋肉を鍛える訓練を行い、自然に口を閉じる力を回復。

矯正治療
歯並びや顎のバランスを整えることで口呼吸を改善。

マウスピース型装置
睡眠時の呼吸を助けるために使用されることもある。

ご家庭でできる工夫

・鼻呼吸を意識させる(鼻づまりがあれば耳鼻科へ)
・唇や舌を動かす遊びを取り入れる
・姿勢の改善(猫背は気道を狭める)
・規則正しい生活習慣で免疫力を保つ

よくある質問(Q&A)

Q1. 子どものいびきは自然に治りますか?

一時的な場合もありますが、口唇閉鎖不全やアデノイド肥大など原因がある場合は自然に治らないことが多いです。

Q2. 睡眠時無呼吸は子どもにもありますか?

はい。小児でも発症し、学習や成長に影響を与えるため注意が必要です。

Q3. 歯科医院でどんな検査をしますか?

口唇閉鎖の有無、歯並び、舌の動き、睡眠中の呼吸の状態などをチェックします。

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、口唇閉鎖不全を含めた口腔機能の発達や噛み合わせのチェックを定期的に行っています。必要に応じて スマイルキッズプログラム を通じた口腔衛生・歯並び指導、MFTの導入、矯正専門の女医による相談体制を整えており、安心してご相談いただけます。

まとめ

口唇閉鎖不全は単なる「口が開いている癖」ではなく、睡眠障害を引き起こす大きなリスクを持っています。いびきや無呼吸は、成長や健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、早めの対応が重要です。
「子どものいびきが気になる」「日中に眠そうにしている」といった場合は、ぜひ一度歯科医院で相談してみてください。

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