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子どもの歯ぐきが腫れるのはなぜ? ― 思春期性歯肉炎と若年性歯周炎に注意

はじめに

「歯周病は大人の病気」と思っていませんか?
実は、子どもにも歯周病は起こります。特に思春期にみられる「思春期性歯肉炎」や、進行が早い「若年性歯周炎」は注意が必要です。早期に気づき、予防・治療することが大切です。

小児歯周病とは?

小児歯周病とは、成長期にある子どもや若年者に発症する歯周疾患の総称です。大きく分けると以下の二つが代表的です。

1.思春期性歯肉炎

思春期のホルモン変化によって歯ぐきが炎症を起こしやすくなる病態。

2.若年性歯周炎

 10代から20代前半にかけて発症しやすい、進行の早い歯周炎。

思春期性歯肉炎とは?

•発症年齢:10〜15歳前後に多い
•原因:ホルモンバランスの変化(エストロゲン・アンドロゲン)が歯ぐきの炎症を助長
•症状:歯ぐきの赤み・腫れ・出血しやすさ

この時期は歯列矯正を受けている子どもも多く、装置によって清掃が難しいことが重なりリスクが高まります。

若年性歯周炎とは?

•発症年齢:思春期〜20代前半
•特徴:進行が非常に早く、短期間で歯の動揺が起こることもある
•原因:細菌感染に加え、免疫反応の異常や遺伝的素因が関与
•症状:歯ぐきの強い炎症、膿が出る、歯がグラグラする

放置すると成人前に歯を失うこともあり、早期診断が重要です。

ご家庭で気づけるサイン

•歯磨きで毎回出血する
•歯ぐきが赤く、腫れぼったい
•口臭が強い
•歯が伸びて見える(歯ぐきが下がっている)

こうした変化を見つけたら早めに歯科を受診しましょう。

歯科医院での対応

•プラークコントロール(歯石除去・クリーニング)
•ブラッシング指導
•矯正治療中の場合は清掃補助具の活用
•重度の若年性歯周炎では、抗菌療法や外科処置を行うことも

ご家庭でできる予防法

•毎日の正しい歯磨き(仕上げ磨きは小学校高学年まで継続)
•間食や甘い飲み物の管理
•定期的な歯科検診で早期発見
•思春期の時期は特に口腔衛生を意識する

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、スマイルキッズプログラムを通じて乳歯期から永久歯列期までの口腔状態を継続的に管理しています。
また、矯正を専門に行う女医が在籍しており、歯並びや矯正装置による清掃困難にも配慮した指導が可能です。

まとめ

小児歯周病は見逃されやすい病気ですが、将来の歯の健康に直結します。
思春期性歯肉炎や若年性歯周炎を早期に発見し、適切なケアを行うことで、大切な永久歯を守ることができます。
「子どもの歯ぐきが赤い」「出血しやすい」と感じたら、ぜひ早めに歯科医院にご相談ください。

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