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子どもの睡眠中の口呼吸がもたらす集中力低下 ― 歯科でできる早期対応

はじめに

「朝起きても疲れている」「集中力が続かない」「日中ボーッとしている」――
そんな子どもの様子に心当たりはありますか?
その背景に、“睡眠中の口呼吸”が隠れていることがあります。
睡眠時に口が開き、鼻ではなく口で呼吸する習慣は、
脳への酸素供給・睡眠の質・日中のパフォーマンスに大きな影響を与えることが知られています。
さらに歯科の視点から見ると、口呼吸は歯並びや顎の成長、口腔機能にも影響する重要なサインです。
本コラムでは、睡眠中の口呼吸が集中力低下を招くメカニズムと、歯科でできる早期介入について解説します。

なぜ睡眠中の“口呼吸”が問題なのか?

呼吸は「鼻」が本来の通り道です。
鼻にはフィルター機能や加湿・加温作用があり、きれいな空気を適切な状態で肺に送る役割があります。
一方で、口呼吸はこれらの機能を通らず空気が直接体内へ。
その結果、身体にも脳にも負担がかかりやすくなります
特に睡眠中、口呼吸は

•睡眠の質を下げ
•酸素供給を低下させ
•成長期の集中力や学習能力に悪影響

を与える可能性があります。
歯科が口呼吸に注目する理由は、この呼吸習慣が単なる睡眠の問題ではなく、口腔機能発達と歯並びの警告サインでもあるからです。

睡眠中の口呼吸と集中力低下の関係

① 酸素供給量の低下

口呼吸は鼻呼吸と比較して吸入効率が低く、血中酸素濃度が低下します。
脳は酸素を大量に必要とする臓器で、酸素不足は集中力の低下・学習意欲の低下につながると考えられています。

② 睡眠の質が低下する

口呼吸は以下の問題を引き起こします:

•いびき
•浅い睡眠
•中途覚醒
•睡眠時低換気

深い睡眠が不足すると、日中の集中力はもちろん、記憶力・情緒安定にも影響します。
睡眠は子どもの脳発達に不可欠な時間。
その質が落ちることは、成長全体にとって大きな痛手です。

③ 自律神経バランスの乱れ

質の高い睡眠は副交感神経(リラックス)が優位になった状態で得られます。
しかし口呼吸は交感神経優位を招き、
「落ち着かない」「ソワソワする」「集中が難しい」といった日中の影響につながります。

子どもの口呼吸に見られる特徴

睡眠中だけでなく、日常にもヒントがあります。
当てはまる項目があれば、口呼吸の傾向が強い可能性があります。

•寝ているとき口が開いている
•いびきや呼吸音が大きい
•朝起きたとき口が乾いている
•慢性的な鼻づまり
•日中も口が開いていることが多い
•姿勢が猫背気味
•食事中クチャクチャ音がする
•前歯が出てきた/歯並びがガタガタ

これらは口腔機能発達不全症のサインであることも。
特に「口がぽかんと開いている」は、歯科が最も注意するポイントです。

なぜ口呼吸になるのか?

① 鼻づまり(アレルギー・副鼻腔炎・アデノイド肥大)

鼻で息ができない状況では、口呼吸が習慣化します。
この場合、耳鼻科との連携が必要です。

② 舌の位置の問題(低位舌)

舌が下に落ちている状態では、自然と口元が開きやすくなります。

③ 口唇の筋力低下

口を閉じる筋肉が弱いと、無意識に口が開きやすくなります。

④ 姿勢

頭が前に出る姿勢(猫背・ストレートネック)は下顎が後退し、口呼吸へつながります。

口呼吸と歯並びの関係

口呼吸は歯科領域に多大な影響を及ぼします。

❶ 顎の発育不足

鼻呼吸で得られる舌圧が失われ、上顎が十分に広がらず歯が並ぶスペースが不足します。

❷ 出っ歯傾向

舌の位置が下がることで、上顎前突(出っ歯)が進行することがあります。

❸ 開咬

舌の筋力バランスや嚥下の癖によって、前歯が閉じきらない「開咬」の原因になる場合があります。
歯並びは見た目だけでなく、噛む力・呼吸力・発音能力など、「人生の質」に深く関わる機能そのものです。

集中力だけじゃない!睡眠中の口呼吸が招くリスク

•虫歯や歯肉炎(口腔乾燥による自浄作用低下)
•感染症にかかりやすい(鼻フィルター機能の低下)
•アデノイド顔貌(長顔傾向)
•姿勢不良
•いびきや睡眠時無呼吸症候群

睡眠の質が低下するほど、脳の働き・学力にも影響します。

歯科でできる早期対応

伊皿子おおね歯科医院では、睡眠中の口呼吸が疑われる子どもに対し、以下の視点でアプローチしています。
【呼吸と口腔機能の総合評価】
•舌の位置
•口唇の閉鎖力
•鼻呼吸の可否
•咬合状態
•姿勢との関連

これらを総合的に診断し、口呼吸の根本原因を探ります。

スマイルキッズプログラムによる継続チェック

当院では、定期検診のたびに

•口呼吸傾向
•咀嚼力
•歯列の変化
•姿勢
•舌機能

を評価し、必要に応じて早期対策をご提案します。
口呼吸は数ヶ月~数年で定着してしまうことがあるため、成長過程の継続観察が非常に重要です。

MFT(口腔筋機能療法)

口呼吸から鼻呼吸へ切り替えるためには、舌・口唇・頬の筋力バランスを整える必要があります。
当院では、年齢や発達段階に合わせたMFTトレーニングを実施し、

•舌を正しい位置へ上げる
•口を自然に閉じる習慣
•正しい嚥下(飲み込み)

などを身につけていきます。

矯正専門医による評価(女医)

歯列や骨格の成長分析を行い、口呼吸によって狭くなった上顎や歯列アーチを専門的に評価。
必要であれば小児矯正を組み合わせ、正常な呼吸ができる口腔環境づくりをサポートします。

ご家庭でできるケア

① 姿勢を整える

食事や勉強の姿勢が猫背にならないよう注意。
顎の位置と舌の位置が変わり、口呼吸予防につながります。

② 鼻呼吸を促す声掛け

「鼻で息をしようね」と言葉で導くだけでも効果があります。

③ 寝姿勢の確認

枕の高さや寝姿勢が呼吸に影響する場合があります。

④ 鼻づまりのケア

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が疑われる場合は耳鼻科受診を。

よくある質問(Q&A)

Q1:寝ているときだけ口が開いているけど問題?

寝ているときだけでも要注意です。睡眠中は成長ホルモンが分泌され、顎の発育にも大きく関わります。

Q2:何歳から歯科で対応できますか?

3歳頃から口腔機能の観察やMFTの導入が可能です。
小児矯正は永久歯萌出状況に応じて検討します。

Q3:口呼吸が自然に治る可能性は?

原因が鼻炎や扁桃肥大であれば改善例もありますが、舌位や習癖が関与する場合は歯科的介入が必要なこともあります。

まとめ

睡眠中の口呼吸は、

•集中力低下
•学習効率の低下
•睡眠の質劣化
•顎発達遅れ
•歯列不正

など、多くの問題につながる可能性があります。
ただし早期発見・適切な指導によって、改善・軽快が期待できます。
伊皿子おおね歯科医院では、
お子さまの呼吸・姿勢・口腔機能を多角的に捉え、
睡眠中の口呼吸の改善につながるサポートを行っています。
「口呼吸かも?」と感じたら、早めのご相談が未来の歯並びや集中力を守る第一歩です。

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