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小児の受け口はどう治す? ― 下顎前突の特徴と治療のタイミング

はじめに

「子どもの噛み合わせが逆になっているけど、このまま成長すれば治るのでは?」
受け口と呼ばれる 下顎前突(かがくぜんとつ) は、成長とともに改善することもありますが、多くの場合は放置すると噛み合わせや発音、見た目に悪影響を及ぼします。今回は、小児の下顎前突の特徴と、治療を始める適切なタイミングについて解説します。

下顎前突(受け口)とは?

下顎前突とは、下の前歯が上の前歯よりも前に出てしまう噛み合わせのことを指します。

特徴

•噛んだときに下の歯が前に出る
•食べ物を噛みにくい
•発音が不明瞭になることがある
•下顎が強調される見た目になる

主な原因

下顎前突にはさまざまな要因が関与します。
•骨格的要因:遺伝により下顎が大きく成長しやすい
•歯列の要因:上の歯が内側に傾斜、下の歯が前方へ傾斜している
•口腔習癖:舌突出癖、口呼吸、頬杖など
•早期の乳歯喪失:永久歯の生え方に影響することもある

放置した場合のリスク

•食べ物を噛み砕く効率が悪くなる
•サ行・タ行の発音に影響が出る
•前歯をぶつけやすく、破折のリスクが高まる
•下顎の突出による見た目のコンプレックス

自然に治るケースと治らないケース

•自然に改善する場合:乳歯列期に見られる軽度の受け口は、成長とともに改善することがある
•自然に治らない場合:骨格的な要因が強い場合や、学童期に入っても改善が見られない場合は治療が必要

治療のタイミング

1.乳歯列期(3〜5歳)

この時期に受け口が見られる場合、成長によって改善することもありますが、長く続く場合は一度相談を。

2.混合歯列期(6〜12歳)

最も治療効果が期待できる時期。顎の成長を利用してバランスを整えることが可能です。

3.永久歯列期(中学生以降)

永久歯が生え揃うと、歯列矯正が中心になります。重度の骨格的受け口は成人後に外科的矯正が必要になることもあります。

歯科医院での治療法

•機能的矯正装置:成長期に下顎の位置を調整
•拡大床・マウスピース型矯正装置:歯の位置や顎の成長をコントロール
•MFT(口腔筋機能療法):舌や唇の使い方を改善し、悪習癖をなくす
•ワイヤー矯正・マウスピース矯正:永久歯列で行う本格矯正

ご家庭でできる工夫

•頬杖や口呼吸などの習癖をやめさせる
•舌の正しい位置を意識させる(スポットポジション)
•姿勢を正す
•定期的な歯科検診を欠かさない

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、スマイルキッズプログラムを通じて成長段階に応じた噛み合わせのチェックを行っています。必要に応じてMFTを取り入れ、習癖の改善から矯正治療まで一貫してサポート可能です。また、矯正を専門とする女医が在籍しているため、歯並びや噛み合わせの不安も安心してご相談いただけます。

まとめ

小児の下顎前突(受け口)は、軽度であれば自然に治ることもありますが、多くの場合は早期の歯科相談が必要です。
治療のタイミングを逃さず、成長期を活かした対応を行うことで、将来的な外科的治療のリスクを減らすことができます。
「受け口かもしれない」と感じたら、ぜひ一度歯科医院へご相談ください。

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