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歯並びが発音に影響?構音障害の原因と歯科でできるサポートとは

構音障害とは何か?

構音障害とは、話すときの発音が不明瞭で、言葉が聞き取りにくくなる状態を指します。子どもが「さかな」を「たかな」と発音したり、「き」を「ち」と置き換えて話したりするのが代表的な例です。幼児期にはある程度自然な音の置き換えがありますが、年齢が上がっても改善されない場合、構音障害の可能性があります。

構音障害の種類

構音障害には大きく分けて3つのタイプがあります:

– 機能性構音障害:筋肉や器官に異常はないが、誤った発音の癖がついている
– 器質性構音障害:口唇裂や舌小帯短縮症など、構造的な異常が原因
– 運動障害性構音障害:脳や神経の障害により、話す筋肉の調整が難しい

それぞれの原因に応じて、必要なアプローチや専門職の連携が異なります。

発音に関わる器官とその役割

発音は、舌・口唇・歯・軟口蓋・声帯など多くの器官の協調によって成り立っています。例えば「さ行」の音を出すには、舌先を歯に近づけて息をこすらせる必要があり、舌の動きが非常に重要です。このため、舌の可動域や筋力に問題があると、正しい発音が難しくなるのです。

構音障害の原因となる歯科的要因

構音障害は言語発達の問題だけでなく、歯科的な要因も関与します。

– 開咬(前歯が閉じない)
– 出っ歯(上顎前突)
– 舌小帯短縮症(舌の裏のヒダが短く舌が動かしにくい)
– 歯の欠損や位置異常

これらの状態があると、音を正しく出すための舌や唇の動きが制限され、構音に支障が出ることがあります。

よく見られる誤音と年齢の目安

通常の発達でも、3歳〜4歳頃には「パ行」「カ行」「タ行」などがはっきりしてきます。

– 「サ行」や「ラ行」は発音が難しく、5〜6歳で確立されることが多い
– それ以降も発音にあいまいさが残る場合は専門的な評価が必要

保護者が「言い間違いかな?」と思っていたことが、実は構音障害だったというケースもあります。

構音障害のチェックポイント(家庭で気づけるサイン)

– 発音が聞き取りにくく、他人から「え?」と聞き返されることが多い
– 同年齢の子と比べて言葉が遅れている印象がある
– 特定の音(例:サ行・ラ行)をうまく言えない
– 舌を動かしにくそうにしている、舌の形が変
– 口呼吸や開咬がある

これらに当てはまる場合、一度歯科や言語聴覚士への相談が推奨されます。

歯科医院でできること

歯科医院では、口腔内の構造的な問題(舌小帯、歯列不正、咬合)を診断し、必要に応じて矯正治療や外科的処置(舌小帯切除など)を行います。また、構音障害に関わる筋機能の評価や、MFT(口腔筋機能療法)による訓練指導も可能です。言語聴覚士と連携し、発音面のサポートを行う体制が整っている医院もあります。

構音障害と向き合うために大切なこと

構音障害は、子どもの自尊心や社会性、学習にも影響を与えることがあります。だからこそ、「様子を見る」ではなく「早めに気づいて対応する」ことが大切です。歯並びや口腔機能の状態に応じて、歯科的アプローチからも改善できるケースが多いため、気になる症状があれば歯科医院にご相談ください。

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