白金高輪の歯医者伊皿子おおね歯科医院。白金高輪駅、泉岳寺駅徒歩5分

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発達障害のある子どもの歯科治療はどうする? ― 自閉スペクトラム症などに配慮した歯科ケア

はじめに

発達障害を持つ子どもたちは、歯科治療や定期検診において独特の困難さを抱えることがあります。特に自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、感覚過敏を伴うお子さまの場合、診療室の音・光・匂いといった刺激に強く反応しやすく、歯科通院が大きなストレスになることも少なくありません。
本コラムでは、発達障害児の歯科ケアにおける課題と、歯科医院・家庭双方でできる工夫について解説します。

発達障害児に多い口腔の課題

1.歯みがきが苦手

感覚過敏により歯ブラシの感触を嫌がることがあります。

2.偏食による虫歯リスク

甘い食べ物ややわらかい食品を好む傾向が強く、虫歯になりやすい。

3.歯科通院への抵抗

環境変化に不安を感じやすく、治療や診察を拒否してしまう。

4.口腔習癖の持続

口呼吸や指しゃぶりが長く続き、歯並びに影響することもある。

自閉スペクトラム症(ASD)と歯科ケア

特徴

感覚過敏・環境変化への抵抗・言葉のやり取りの難しさ

配慮のポイント

o治療前に手順を写真やイラストで示す(視覚的支援)
o診療室に慣れる時間を設ける
o治療器具に触れて安心させる

ADHDと歯科ケア

特徴

集中が続かない・衝動的な行動が多い

配慮のポイント

o短時間で完結できる治療計画を立てる
o褒めながら進める
o保護者の同席で安心感を与える

歯科医院での工夫

•静かな診療環境の確保(照明や音の調整)
•初回は「治療」ではなく「慣れる」ことを目的にする
•定期検診を細かく区切り、無理なく通えるリズムを作る
•保護者との連携で、事前に「できること・苦手なこと」を共有

ご家庭でできる工夫

•毎日の歯みがきを短時間から始める
•音楽や遊びを取り入れて「楽しい習慣」にする
•歯みがきの絵本や動画を活用する
•通院前に「今日は○○をするよ」と予告して安心させる

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、発達障害のあるお子さまも安心して通えるように以下のような工夫を行っています。
•スマイルキッズプログラムを通じて、お子さまのペースに合わせた定期管理
•診療に慣れるステップを大切にし、初回から無理に治療を行わない
•矯正を専門とする女医が在籍しており、歯並びや咬合の問題についても安心して相談可能
•保護者の方と十分にコミュニケーションを取り、治療方針を一緒に考える体制

まとめ

発達障害児の歯科ケアは、一般的な子どもよりも少し工夫が必要ですが、決して不可能ではありません。
「慣れること」「安心できること」を第一に考え、歯科医院と家庭が連携することで、お子さまの口腔の健康は守ることができます。

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