白金高輪の歯医者伊皿子おおね歯科医院。白金高輪駅、泉岳寺駅徒歩5分

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発達障害のある子どもの歯科治療はどうする? ― 自閉スペクトラム症などに配慮した歯科ケア

はじめに

発達障害を持つ子どもたちは、歯科治療や定期検診において独特の困難さを抱えることがあります。特に自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、感覚過敏を伴うお子さまの場合、診療室の音・光・匂いといった刺激に強く反応しやすく、歯科通院が大きなストレスになることも少なくありません。
本コラムでは、発達障害児の歯科ケアにおける課題と、歯科医院・家庭双方でできる工夫について解説します。

発達障害児に多い口腔の課題

1.歯みがきが苦手

感覚過敏により歯ブラシの感触を嫌がることがあります。

2.偏食による虫歯リスク

甘い食べ物ややわらかい食品を好む傾向が強く、虫歯になりやすい。

3.歯科通院への抵抗

環境変化に不安を感じやすく、治療や診察を拒否してしまう。

4.口腔習癖の持続

口呼吸や指しゃぶりが長く続き、歯並びに影響することもある。

自閉スペクトラム症(ASD)と歯科ケア

特徴

感覚過敏・環境変化への抵抗・言葉のやり取りの難しさ

配慮のポイント

o治療前に手順を写真やイラストで示す(視覚的支援)
o診療室に慣れる時間を設ける
o治療器具に触れて安心させる

ADHDと歯科ケア

特徴

集中が続かない・衝動的な行動が多い

配慮のポイント

o短時間で完結できる治療計画を立てる
o褒めながら進める
o保護者の同席で安心感を与える

歯科医院での工夫

•静かな診療環境の確保(照明や音の調整)
•初回は「治療」ではなく「慣れる」ことを目的にする
•定期検診を細かく区切り、無理なく通えるリズムを作る
•保護者との連携で、事前に「できること・苦手なこと」を共有

ご家庭でできる工夫

•毎日の歯みがきを短時間から始める
•音楽や遊びを取り入れて「楽しい習慣」にする
•歯みがきの絵本や動画を活用する
•通院前に「今日は○○をするよ」と予告して安心させる

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、発達障害のあるお子さまも安心して通えるように以下のような工夫を行っています。
•スマイルキッズプログラムを通じて、お子さまのペースに合わせた定期管理
•診療に慣れるステップを大切にし、初回から無理に治療を行わない
•矯正を専門とする女医が在籍しており、歯並びや咬合の問題についても安心して相談可能
•保護者の方と十分にコミュニケーションを取り、治療方針を一緒に考える体制

まとめ

発達障害児の歯科ケアは、一般的な子どもよりも少し工夫が必要ですが、決して不可能ではありません。
「慣れること」「安心できること」を第一に考え、歯科医院と家庭が連携することで、お子さまの口腔の健康は守ることができます。

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小児の受け口はどう治す? ― 下顎前突の特徴と治療のタイミング

はじめに

「子どもの噛み合わせが逆になっているけど、このまま成長すれば治るのでは?」
受け口と呼ばれる 下顎前突(かがくぜんとつ) は、成長とともに改善することもありますが、多くの場合は放置すると噛み合わせや発音、見た目に悪影響を及ぼします。今回は、小児の下顎前突の特徴と、治療を始める適切なタイミングについて解説します。

下顎前突(受け口)とは?

下顎前突とは、下の前歯が上の前歯よりも前に出てしまう噛み合わせのことを指します。

特徴

•噛んだときに下の歯が前に出る
•食べ物を噛みにくい
•発音が不明瞭になることがある
•下顎が強調される見た目になる

主な原因

下顎前突にはさまざまな要因が関与します。
•骨格的要因:遺伝により下顎が大きく成長しやすい
•歯列の要因:上の歯が内側に傾斜、下の歯が前方へ傾斜している
•口腔習癖:舌突出癖、口呼吸、頬杖など
•早期の乳歯喪失:永久歯の生え方に影響することもある

放置した場合のリスク

•食べ物を噛み砕く効率が悪くなる
•サ行・タ行の発音に影響が出る
•前歯をぶつけやすく、破折のリスクが高まる
•下顎の突出による見た目のコンプレックス

自然に治るケースと治らないケース

•自然に改善する場合:乳歯列期に見られる軽度の受け口は、成長とともに改善することがある
•自然に治らない場合:骨格的な要因が強い場合や、学童期に入っても改善が見られない場合は治療が必要

治療のタイミング

1.乳歯列期(3〜5歳)

この時期に受け口が見られる場合、成長によって改善することもありますが、長く続く場合は一度相談を。

2.混合歯列期(6〜12歳)

最も治療効果が期待できる時期。顎の成長を利用してバランスを整えることが可能です。

3.永久歯列期(中学生以降)

永久歯が生え揃うと、歯列矯正が中心になります。重度の骨格的受け口は成人後に外科的矯正が必要になることもあります。

歯科医院での治療法

•機能的矯正装置:成長期に下顎の位置を調整
•拡大床・マウスピース型矯正装置:歯の位置や顎の成長をコントロール
•MFT(口腔筋機能療法):舌や唇の使い方を改善し、悪習癖をなくす
•ワイヤー矯正・マウスピース矯正:永久歯列で行う本格矯正

ご家庭でできる工夫

•頬杖や口呼吸などの習癖をやめさせる
•舌の正しい位置を意識させる(スポットポジション)
•姿勢を正す
•定期的な歯科検診を欠かさない

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、スマイルキッズプログラムを通じて成長段階に応じた噛み合わせのチェックを行っています。必要に応じてMFTを取り入れ、習癖の改善から矯正治療まで一貫してサポート可能です。また、矯正を専門とする女医が在籍しているため、歯並びや噛み合わせの不安も安心してご相談いただけます。

まとめ

小児の下顎前突(受け口)は、軽度であれば自然に治ることもありますが、多くの場合は早期の歯科相談が必要です。
治療のタイミングを逃さず、成長期を活かした対応を行うことで、将来的な外科的治療のリスクを減らすことができます。
「受け口かもしれない」と感じたら、ぜひ一度歯科医院へご相談ください。

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子どもの爪かみ癖・口唇かみ癖 ― 歯並びやお口の健康への影響と改善法

はじめに

「子どもが爪をかむクセが治らない」「下唇をいつも噛んでいるけど大丈夫?」
このような習慣は“口腔習癖”の一つであり、放置すると歯並びや歯ぐき、さらには発音にまで影響を及ぼすことがあります。

爪かみ癖とは?

爪かみ癖(咬爪癖:こうそうへき)は、ストレスや緊張のはけ口として無意識に行われることが多い習癖です。

起こりやすい影響

•前歯が削れて短くなる
•前歯が出っ歯気味になる
•歯ぐきや爪の周りに炎症が起きやすい

口唇かみ癖とは?

口唇かみ癖は、上下の唇を無意識に噛む習慣のことです。

起こりやすい影響

•上下の前歯の噛み合わせにズレが生じる
•出っ歯(上顎前突)や受け口(下顎前突)の原因になる
•唇の炎症や口内炎を繰り返す

ご家庭で気づけるサイン

•爪がいつも短くギザギザになっている
•下唇や上唇に噛んだ跡がある
•前歯がすり減っている
•歯並びが徐々に前突気味になってきている

歯科医院での対応

1.定期検診での観察

歯や歯ぐきに負担がかかっていないかをチェックします。

2.習癖改善のアドバイス

爪かみや唇かみの代わりに、安心できる行動を推奨。

3.矯正治療・MFT

歯並びに影響が出ている場合は、矯正治療や口腔筋機能療法を組み合わせて改善を目指します。

ご家庭でできる工夫

•爪を短く清潔に整える(かみ癖のきっかけを減らす)
•手遊びやストレス発散の方法を見つける
•保護者が気づいたときは叱らず優しく声かけをする
•姿勢や口呼吸の改善もあわせて意識する

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、スマイルキッズプログラムで定期的にお子さまの口腔習癖を確認しています。必要に応じてMFT(口腔筋機能療法)を導入し、習癖の改善をサポート。また、矯正を専門とする女医が在籍しているため、歯並びや噛み合わせの変化も安心してご相談いただけます。

まとめ

爪かみ癖や口唇かみ癖は、単なるクセと思われがちですが、放置すると歯並びや口腔機能に悪影響を与えることがあります。
気になる習慣がある場合は、ぜひ早めに歯科医院でご相談ください。

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子どもの前歯が白い…これって虫歯? ― 早期脱灰(乳歯の白濁)に注意

はじめに

子どもの歯を見て、「前歯が白く濁って見える」「虫歯ではなさそうだけれど気になる」と感じたことはありませんか?
このような状態は早期脱灰(そうきだっかい)と呼ばれ、虫歯の一歩手前のサインです。放置すると本格的な虫歯へ進行する可能性があるため、早期発見と予防がとても大切です。

早期脱灰(乳歯の白濁)とは?

早期脱灰とは、歯の表面のエナメル質からカルシウムやリンが溶け出し、白く濁ったように見える状態のことです。

•「ホワイトスポット」とも呼ばれる
•初期虫歯のサイン
•前歯の歯ぐき近くに出やすい

この段階では穴は開いていないため、適切なケアで回復できる可能性があります。

白濁が起こる原因

乳歯に白濁が現れる背景には、いくつかの要因があります。

•歯みがき不足でプラークが付着する
•甘い飲み物や間食が多い(ダラダラ食べ)
•夜間の授乳や哺乳瓶使用が続く
•フッ素不足で歯の再石灰化が十分に行われない

とくに夜間授乳は唾液の分泌が減るため、虫歯菌が活動しやすくなり要注意です。

早期脱灰と虫歯の違い

「白濁=虫歯」ではありませんが、放置すると虫歯に進行します。状態ごとの違いは次の通りです。

早期脱灰:歯が白く濁って見える。痛みはない。ケア次第で回復可能。
初期虫歯:白から茶色・黒に変色。軽いしみる症状。歯科で予防処置が必要。
進行した虫歯:穴が開いたり歯が欠けたりする。痛みや腫れが出て治療必須。

ご家庭で気づけるサイン

次のような状態を見つけたら、早めに歯科で相談しましょう。

•歯が「白くマット」な感じになっている
•歯ぐき近くに白い帯のような模様がある
•歯の透明感がなくなった
•食べるのを嫌がる、機嫌が悪いことがある

歯科医院での対応

歯科医院では、早期脱灰の段階で以下のような予防処置を行います。

•フッ素塗布でエナメル質を強化する
•ブラッシング指導で仕上げ磨きの方法を伝える
•シーラントで奥歯の溝を保護する
•食習慣の改善アドバイス

定期的なチェックにより、虫歯への進行を防ぐことができます。

ご家庭でできる予防法

日常生活の中でできる工夫も大切です。

•毎日の仕上げ磨きを保護者が行う
•夜間授乳後はガーゼで歯を拭く
•甘い飲み物は控え、時間を決めて与える
•フッ素入り歯みがき剤を使用する
•定期検診を受ける

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、スマイルキッズプログラムを通じて乳歯の生え始めから永久歯への交換期までを丁寧にサポートしています。
矯正を専門的に行う女医も在籍しており、歯並びや咬合を含めた総合的な管理が可能です。

まとめ

「子どもの歯が白く濁っている」場合、それは虫歯の入口である 早期脱灰 のサインかもしれません。
ご家庭でのケアと歯科医院での予防処置を組み合わせることで、大切な乳歯を守ることができます。
少しでも気になる変化があれば、ぜひ早めにご相談ください。

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子どもの出っ歯は自然に治る? ― 上顎前突の原因と歯科での治療法

はじめに

「うちの子は出っ歯気味だけど、成長とともに治るのでは?」
このような相談は小児歯科や矯正歯科でよく聞かれます。出っ歯と呼ばれる状態は、医学的には 上顎前突(じょうがくぜんとつ) といい、放置すると噛み合わせや発音、見た目のコンプレックスにつながることがあります。

上顎前突(出っ歯)とは?

上顎前突とは、上の前歯や上顎全体が前に突き出している状態を指します。
•見た目で「出っ歯」と気づかれることが多い
•噛み合わせが悪くなりやすい
•口呼吸や発音に影響することもある

主な原因

上顎前突には複数の要因が関係しています。

1.骨格的要因

遺伝や成長バランスの影響で、上顎が大きく前に出ている。

2.歯の位置による要因

上の前歯が前方に傾斜している。

3.口腔習癖

指しゃぶり、舌突出癖、口呼吸などが長期間続くと前歯が押し出される。

放置した場合のリスク

•前歯をぶつけやすく、破折や外傷のリスクが高い
•噛み合わせが悪くなり、奥歯に過度の負担がかかる
•発音が不明瞭になりやすい(特にサ行・タ行)
•見た目のコンプレックスが生じ、心理的な影響を与えることもある

自然に治ることはある?

軽度の上顎前突であれば、成長過程で改善する場合もあります。
しかし、骨格的な要因や強い習癖によるものは自然治癒が難しく、早期の歯科相談が推奨されます。

歯科医院での治療法

1.MFT(口腔筋機能療法)

 舌や唇の使い方を改善し、前歯への余計な力を防ぐ。

2.小児矯正(Ⅰ期治療)

 成長期に顎のバランスを整える。取り外し式の装置を用いることが多い。

3.本格矯正(Ⅱ期治療)

 永久歯が生え揃った段階で、ワイヤー矯正やマウスピース矯正を行う。

ご家庭でできる工夫

•指しゃぶりや舌突出癖を早めにやめさせる
•鼻呼吸を促し、口呼吸を改善する
•正しい姿勢を意識させる
•定期的な歯科検診を受ける

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、スマイルキッズプログラムを通じて乳歯期から永久歯列への移行を継続的に管理しています。必要に応じてMFTを取り入れ、口腔習癖の改善からサポートします。また、矯正を専門的に行う女医が在籍しており、上顎前突をはじめとする歯並びの相談に安心して対応できる体制を整えています。

まとめ

上顎前突(出っ歯)は「そのうち治る」と放置してしまうケースが多いですが、実際には放置することでリスクが高まることがあります。
家庭での工夫と歯科医院での早期対応を組み合わせることで、改善や進行予防が可能です。
お子さまの歯並びに不安を感じたら、ぜひ早めにご相談ください。

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子どもの歯に白い斑点があるのはなぜ? ― エナメル質形成不全の原因と対策

はじめに

お子さまの歯を見て、「白い斑点がある」「歯の色が黄色っぽい」と気になったことはありませんか?
これは「エナメル質形成不全」という歯の発育異常かもしれません。放置すると見た目だけでなく、虫歯のリスクが高まることもあるため注意が必要です。

エナメル質形成不全とは?

歯の表面を覆うエナメル質が、何らかの原因で十分に形成されなかった状態を指します。

•白や黄色、褐色の斑点が現れる
•表面がざらついていることもある
•永久歯に多く見られるが乳歯でも起こる

この状態の歯は、正常な歯に比べて脆く、虫歯になりやすい特徴があります。

主な原因

エナメル質形成不全の背景には複数の要因が関わっています。

1.全身的要因

o妊娠中や幼少期の栄養不足
o高熱を伴う病気や感染症
o低体重や早産

2.局所的要因

o外傷(乳歯の打撲が永久歯に影響)
o乳歯の虫歯による感染の波及

3.遺伝的要因

oエナメル質形成不全症(遺伝性)

ご家庭で気づけるサイン

•前歯に白い斑点がある
•奥歯が黄色っぽく、他の歯と色が違う
•歯の表面がざらついていてツヤがない
•一部が欠けやすい

放置するとどうなる?

エナメル質形成不全をそのままにすると、以下のリスクがあります。
•虫歯になりやすい
•歯が欠けてしまう
•見た目のコンプレックスになる
•噛み合わせや発音に影響が出ることも

歯科医院での対応

フッ素塗布:エナメル質を強化
シーラント:奥歯の溝をコーティング
コンポジットレジン修復:白い詰め物で見た目を改善
クラウン(被せ物):重度の場合に適応
定期検診で進行を防ぐ

ご家庭でできる予防法

•毎日の仕上げ磨きを徹底する
•フッ素入り歯みがき剤を使用
•間食や甘い飲み物を控える
•定期検診を欠かさない

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、スマイルキッズプログラムを通じて乳歯から永久歯への生え変わりを継続的に観察しています。
また、矯正を専門に行う女医も在籍しており、歯並びや咬合を含めた総合的なケアを行っています。

まとめ

「子どもの歯に白い斑点がある」と感じたら、それは エナメル質形成不全 のサインかもしれません。
早めに歯科で診断を受け、適切なケアを行うことで、虫歯や将来のトラブルを防ぐことができます。

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子どもの歯ぐきが腫れるのはなぜ? ― 思春期性歯肉炎と若年性歯周炎に注意

はじめに

「歯周病は大人の病気」と思っていませんか?
実は、子どもにも歯周病は起こります。特に思春期にみられる「思春期性歯肉炎」や、進行が早い「若年性歯周炎」は注意が必要です。早期に気づき、予防・治療することが大切です。

小児歯周病とは?

小児歯周病とは、成長期にある子どもや若年者に発症する歯周疾患の総称です。大きく分けると以下の二つが代表的です。

1.思春期性歯肉炎

思春期のホルモン変化によって歯ぐきが炎症を起こしやすくなる病態。

2.若年性歯周炎

 10代から20代前半にかけて発症しやすい、進行の早い歯周炎。

思春期性歯肉炎とは?

•発症年齢:10〜15歳前後に多い
•原因:ホルモンバランスの変化(エストロゲン・アンドロゲン)が歯ぐきの炎症を助長
•症状:歯ぐきの赤み・腫れ・出血しやすさ

この時期は歯列矯正を受けている子どもも多く、装置によって清掃が難しいことが重なりリスクが高まります。

若年性歯周炎とは?

•発症年齢:思春期〜20代前半
•特徴:進行が非常に早く、短期間で歯の動揺が起こることもある
•原因:細菌感染に加え、免疫反応の異常や遺伝的素因が関与
•症状:歯ぐきの強い炎症、膿が出る、歯がグラグラする

放置すると成人前に歯を失うこともあり、早期診断が重要です。

ご家庭で気づけるサイン

•歯磨きで毎回出血する
•歯ぐきが赤く、腫れぼったい
•口臭が強い
•歯が伸びて見える(歯ぐきが下がっている)

こうした変化を見つけたら早めに歯科を受診しましょう。

歯科医院での対応

•プラークコントロール(歯石除去・クリーニング)
•ブラッシング指導
•矯正治療中の場合は清掃補助具の活用
•重度の若年性歯周炎では、抗菌療法や外科処置を行うことも

ご家庭でできる予防法

•毎日の正しい歯磨き(仕上げ磨きは小学校高学年まで継続)
•間食や甘い飲み物の管理
•定期的な歯科検診で早期発見
•思春期の時期は特に口腔衛生を意識する

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、スマイルキッズプログラムを通じて乳歯期から永久歯列期までの口腔状態を継続的に管理しています。
また、矯正を専門に行う女医が在籍しており、歯並びや矯正装置による清掃困難にも配慮した指導が可能です。

まとめ

小児歯周病は見逃されやすい病気ですが、将来の歯の健康に直結します。
思春期性歯肉炎や若年性歯周炎を早期に発見し、適切なケアを行うことで、大切な永久歯を守ることができます。
「子どもの歯ぐきが赤い」「出血しやすい」と感じたら、ぜひ早めに歯科医院にご相談ください。

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子どもの指しゃぶりや舌突出癖はいつまで大丈夫? ― 歯並びや発音への影響と治療法

はじめに

「うちの子はまだ指しゃぶりをしているけど大丈夫?」「舌を前に押し出す癖があるけれど、歯並びに影響しない?」
このような心配は、多くの保護者が抱える悩みです。指しゃぶりや舌突出癖は“口腔習癖”と呼ばれ、成長期の歯や顎、発音に影響を与える可能性があります。

指しゃぶりとは?

指しゃぶりは乳児期には自然な行為ですが、4歳以降も続くと歯並びや顎の発達に影響することがあります。

影響する可能性のある歯並びの問題

•開咬(前歯が閉じない状態)
•上顎前突(出っ歯)
•歯列不正(デコボコの歯並び)

舌突出癖とは?

舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)は、飲み込むときや安静時に舌を前に突き出す習癖です。

•前歯の間に舌を押し当てる
•サ行・タ行の発音が不明瞭になる
•開咬や出っ歯の原因になる

矯正治療をしても舌突出癖が残っていると、歯並びが後戻りしやすいのが特徴です。

いつまでなら自然?

指しゃぶり

3歳頃までは自然に減少することが多い

舌突出癖

乳幼児期の一時的な動きは正常だが、学童期以降も続く場合は要注意

ご家庭で気づけるサイン

•指しゃぶりを4歳以上でもしている
•飲み込むときに舌が前に出ている
•前歯が閉じない(開咬)
•サ行の発音が「シャ行」に近い

歯科医院での対応

定期検診でのチェック
歯並びや咬合の状態を観察し、必要に応じてレントゲンで確認します。

MFT(口腔筋機能療法)

舌や唇の筋肉の使い方をトレーニングし、正しい嚥下や発音を習得します。

矯正治療

習癖によって乱れた歯並びを整える。舌突出癖がある場合はMFTと併用が重要。

ご家庭でできる工夫

•指しゃぶりは「やめなさい」と叱らず、代わりの安心行動を与える
•舌の位置を意識する練習(舌を上顎のスポットに置く)
•姿勢や口呼吸の改善もあわせて意識する

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、スマイルキッズプログラムを通じて定期的にお子さまの口腔習癖や歯並びをチェックしています。必要に応じてMFT(口腔筋機能療法)を取り入れ、習癖の改善をサポートしています。また、矯正を専門的に行う女医が在籍しているため、歯並びや噛み合わせについても安心してご相談いただけます。

まとめ

指しゃぶりや舌突出癖は、成長とともに自然に消えることもありますが、長く続くと歯並びや発音に影響を与える習癖です。
早めに気づき、家庭での工夫と歯科での専門的な対応を組み合わせることで、健やかな口腔発達をサポートできます。

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「癒合歯(ゆごうし)」ってなに? ― その特徴と早期発見・対応の重要性

はじめに

子どもの歯の健康は、将来の噛み合わせや歯並び、さらには全身の健康にも関わる重要なテーマです。その中でも、あまり知られていないのが「癒合歯(ゆごうし)」という状態です。一見すると普通の歯に見えるかもしれませんが、放置することでさまざまな問題を引き起こす可能性があります。今回は、癒合歯の基礎知識から、注意点、そして当院での対応までを詳しく解説します。

癒合歯とは?

癒合歯とは、2本の歯の歯胚(しはい:歯のもととなる組織)が発育の途中でくっついてしまい、1本の歯のようになったものです。乳歯に多く見られ、特に下の前歯(乳側切歯と乳犬歯)に好発します。見た目は1本の大きな歯のように見えますが、実際には2本の歯が癒着している状態です。

癒合歯が起こる原因と分類

癒合歯は、胎児期の歯の発生過程で、隣接する歯胚同士が何らかの理由で融合してしまうことによって起こります。原因は明確には分かっていませんが、遺伝的要因や局所的な環境要因が関与していると考えられています。
また、似たような状態に「双生歯(そうせいし)」と呼ばれるものもあります。双生歯は、1本の歯胚が分裂して2本の歯のように見える状態で、見た目は癒合歯と非常によく似ています。これらはレントゲンや歯の数を数えることで区別できます。

癒合歯が引き起こす可能性のある問題

癒合歯自体がただちに健康上のリスクとなるわけではありませんが、いくつかの問題が生じる可能性があります。

・歯列不正や噛み合わせの問題:正常な歯の位置からずれている場合、周囲の歯の並びに影響することがあります。
・永久歯への影響:癒合歯の下にある永久歯が欠如していることもあり、歯列の発育に問題が生じる場合があります。
・むし歯のリスク:癒合部分には溝ができやすく、清掃が行き届かないため、むし歯や歯肉炎の原因になりやすいです。
・審美性の問題:特に前歯に癒合歯があると、見た目に違和感を覚えるお子さまもいます。

ご家庭で気づけるサインとは?

癒合歯は、歯の本数を数えることで気づけることがあります。例えば、「下の前歯が左右で歯の数が違う」「1本だけ妙に大きな歯がある」などです。また、歯と歯の間に段差や溝があるように見える場合も注意が必要です。少しでも気になることがあれば、歯科医院での確認をおすすめします。

歯科医院での診断と対応

癒合歯は視診だけでなく、レントゲン撮影を用いて診断されます。レントゲンで歯根や永久歯の状態を確認し、必要に応じて経過観察・予防処置・矯正治療などの方針が決定されます。
永久歯が欠如している場合には、乳歯を長く使えるように定期的なケアを行うことがあります。逆に永久歯が正常に存在する場合でも、歯列不正を予防するために矯正を検討することもあります。

当院の対応

伊皿子おおね歯科医院では、スマイルキッズプログラムを通じて、乳歯列期から永久歯列期にかけたお子さまのお口の状態を継続的に観察しています。癒合歯が確認された場合は、必要に応じてレントゲンによる診断を行い、今後のリスクや対策を丁寧にご説明いたします。
また、当院には矯正専門の女性歯科医師が在籍しており、必要に応じて矯正治療も視野に入れたトータルなサポートが可能です。

まとめ

癒合歯は珍しい状態ではありますが、永久歯の発育や歯並びに影響を及ぼす可能性のある重要なサインでもあります。早期に発見し、必要な対応をとることで、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。ご家庭での気づきと、定期的な歯科検診の両輪で、お子さまの健やかな成長を支えていきましょう。

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妊婦さんの歯科検診はなぜ必須? ― 胎児にも影響する“ママのお口の健康”

はじめに

妊娠中は体のあらゆる部分が変化し、心身ともにデリケートな時期となります。その中でも意外と見落とされがちなのが、口腔内の健康です。「妊娠中は歯医者に行ってはいけない」「治療は控えるべき」など、誤解も多くありますが、実際には妊娠中の歯科検診・口腔ケアは非常に重要です。本コラムでは、妊娠中の歯の健康と全身、そして胎児との関係について解説します。

妊娠中に起こりやすいお口の変化

妊娠中はホルモンバランスの変化により、以下のような口腔トラブルが起こりやすくなります:

・妊娠性歯肉炎(妊娠中に歯ぐきが腫れる、出血しやすくなる)
・つわりによる歯磨き困難、嘔吐による酸蝕歯
・食習慣の変化による虫歯リスクの増加
・唾液の性質の変化(粘度が増し自浄作用が低下)

お口の健康が胎児に与える影響

近年、口腔内の炎症が胎児の健康に影響するという研究結果が注目されています。特に歯周病は、全身の炎症反応を引き起こすため、以下のようなリスクがあるとされています。

・早産のリスク増加
・低体重児出産の可能性
・妊娠高血圧症候群との関連

炎症を起こす歯周病菌が血中に入り、胎盤を介して影響する可能性が指摘されているのです。

妊娠中でもできる歯科検診・ケア

妊娠中でも、基本的な歯科検診やクリーニング(歯石除去など)は安全に受けることができます。特に安定期(妊娠5~8ヶ月頃)は、体調が比較的落ち着いているため、検診や処置に適した時期です。

・レントゲン撮影:腹部を保護すれば、安全に撮影が可能です
・麻酔:通常の歯科用局所麻酔は胎児への影響が少ないとされています
・薬の使用:抗生物質や鎮痛薬も、医師と連携し必要最小限にとどめることで対応可能です

妊娠中に受けるべきケアとタイミング

以下の時期ごとに、受けるべきケアと注意点をまとめました:

【妊娠初期(~妊娠4ヶ月)】

・体調が不安定なため、緊急性の高い治療以外は避けるのが基本
・検診と予防的ケア(歯磨き指導など)が推奨されます

【妊娠中期(5~8ヶ月)】

・安定期で、歯科治療に最も適した時期
・虫歯や歯周病の治療、クリーニング、必要なレントゲン撮影も可能

【妊娠後期(9ヶ月以降)】

・お腹が大きくなり診療姿勢がつらくなることもあるため、応急処置中心に
・出産直前の処置は避けた方がよい

当院での取り組み

伊皿子おおね歯科医院では、妊婦さんが安心して歯科検診・治療を受けられるよう、以下のような体制を整えています:

・妊娠中の状態に合わせた診療スケジュールの調整
・産婦人科とも連携し、必要な情報を共有
・マタニティ期からの予防ケアとしてスマイルキッズプログラムにつなげるご提案

妊娠中だけでなく、出産後も継続的な口腔管理をサポートいたします。

まとめ

妊娠中の歯科検診は、母体の健康を守るだけでなく、胎児の健康リスクの低減にもつながる重要なケアです。口腔のトラブルは予防と早期対応が鍵となります。
「妊娠中だから…」と遠慮せず、気になることがあればぜひ歯科医院にご相談ください。妊婦さんとお腹の赤ちゃん、どちらの健康も大切に守っていきましょう。

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